瞑想

瞑想とは

瞑想とは、いにしえより多くの偉人聖人が実践してきた、心を純化し強くしてくれるとても有効な方法です。それは「霊性の科学」とも呼ばれ、独断的な教義や盲目的に従う信仰とは無縁の人類共有の智慧なのです。信仰・性別・年齢・職業・民族の違いに関わりなく誰もが持つ生来の権利として享受でき、すべての人に自我を超越した至福体験を直接的かつ個人的に与えてくれるものです。
瞑想には様々な種類がありますが、アナンダマルガで実践する瞑想は、一つの原理―――念じれば叶う、~あなたが想うとおりに結果あなたはなる―――という、このシンプルな心の力学に基づいています。そのため瞑想では、心を飽きさせない、ポジティブで心が高揚させられるような想いの対象に心を集中させるのです。すると、徐々に心はその想いに導かれ、これを規則的に実践することによって平和で調和のとれた深い状態に入ることができるようになるのです。

瞑想すると

人間はその脳の数%程しか活用していないと科学者は述べています。私という人間は、未だ眠っている潜在的能力と可能性を秘めた神秘の存在なのです。瞑想は集中力を増し、雑念やストレスから心を解き放ってくれます。そして、我々に内在する超意識や能力が覚醒していきます。それは独りではない、あらゆる存在とつながっている、限りない愛と歓喜に満ちた至福感をもたらしてくれます。「本当の自分を知る」とは無限に広がる自分の可能性や存在の源を知ることです。瞑想は、我々の意識や存在を否定的な考えや感情の束縛から解放し、有限から無限へと導いてくれます。アナンダ・マルガでは、ただリラックスするためではなく、本来のヨガの目的を中心に置いた指導を行っています。瞑想の実践を通して、人間性を高め、より明確で肯定的な心を持ち、人生や社会に取り組んでいくことができるようになります。

瞑想するには?

瞑想はとても有効な方法なので、その使い方によっては危険なものにもなりかねません。安全に、そして効率よく瞑想の効果を得るためには、瞑想全般について、深くて広い経験と智慧を持つ指導者のもとで実践するべきです。アナンダ・マルガでの本格的な瞑想やヨーガの個人指導は無料で行われます。サーカー師から資格を授かったアチャリヤ(師範)から直接に、マンツーマンで指導を受ける方法をとっています。

瞑想の実践と社会生活

瞑想の実践は日々の社会生活に支障はないのでしょうか?瞑想は学業や仕事などにも良い効果をもたらしてくれることから、最近では企業でも瞑想の時間を取り入れているところが増えています。サーカー師は社会生活を営み、その責任を十分に果たしながら瞑想の実践をするべきであると述べています。瞑想を続けていくことで社会生活がより豊かで実りあるものに変わることはあっても、決してマイナスになることはないのです。

我々の心と社会の成長のために

個人の意識と我々が構成している社会は密接につながっています。我々一人ひとりが何をどう意識し想い描くかはとても大切なことです。この心の力は、我々の社会を変革していく力になっていきます。ですから人間の精神及び霊性面を決しておろそかにすることなく、個人と社会の成長・発展をバランス良くはかる必要があるのです。瞑想はすべてとつながっている、無限の愛に包まれている、といった一体感や至福感を我々に呼び起こしてくれます。すべての存在への愛、すべての存在との一体感に満ちた心で、社会や経済のシステムを考えていく必要があります。個人と社会が真に進歩し、幸福を実現していくためにも倫理観に基づいた瞑想は不可欠なものです。

アナンダ・マルガのアチャリヤ (師範) は、サーカー師の使命に献身することを決意し、倫理観に基づいた社会生活をしながら瞑想を教えています。普段は男性の師範は「ダダ」、女性の師範は「ディディ」と呼ばれています。インドでは通常、それぞれ「兄」「姉」という意味で使われています。本格的な瞑想の指導は、男性はダダから、女性はディディから受けることになります。この指導は無料ですが、会場を使ったクラスやセミナーなどは有料になります。
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